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11月, 2018の投稿を表示しています

大台ヶ原山に挑戦 その4

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大蛇嵓分岐から駐車場までのルートは傾斜がきつい 分岐点から駐車場までのルートはシオカラ谷まで一旦下ることとなる。 下りがスタートする直前に「この先急勾配」という観光客向けの看板まで設置されている。 台風による倒木と思われる 何となく石を突っ込みたくなる 地図を確認すると、シオカラ谷までの高低差は150mとなっていて、これなら余裕だろうと高を括っていると、これが意外とキツイ。 それまでが散策路のような道だったことから、心の準備ができないままに急傾斜になったことで、体が追いつかないような感覚だった。 谷を越える吊橋はかなり揺れる 水は驚くほどキレイ 30分ほど汗をかきながら下っていくと、シオカラ谷を渡る吊橋に到着する。 美しい水が流れており、一息つきながら休憩をする。このあとは一気に駐車場まで登る道となる。 標高が高いことから、すでに晩秋の雰囲気 露出の調整が慣れない E-M5もE-M5 Mark IIも共通しているのは、測光を変更するのがメニューから選択するしかなく、Fnボタンに割り当てができないことである。 明暗の激しい場合は露出補正ダイヤルで調整することが基本のようだ。このあたりはメーカーの設計思想の差があらわれているものと勝手に理解している。 苔だらけ ずっとこんな景色が続く 登山終了 意外と続く上り坂に嫌になりかけたところで、ようやく駐車場に到着した。 グルっと周回する3時間半ほどの初心者向きコースだが、最後のシオカラ谷越えがしんどいので、散策路で駐車場に戻る迂回路の方がベターかも知れない。 登山終了後、ビジターセンターで大台ケ原の自然を学ぶなど、観光客気分を味わってから帰路についた。 大台ケ原ドライブウェイの途中にはいくつか車を停められる箇所がある ススキに秋らしさを感じる 広葉樹と針葉樹のコントラストが美しい 大台ヶ原ドライブウェイの途中、眺望の良い箇所に車を停めることができそうなので、停車して車から降りてみると、日差しに輝く秋の山脈をみることのできる絶景が広がっていた。 自宅から遠征登山となったが、穏やかな晩秋の大台ケ原の美しさを堪能できた登山に大満足だった。

大台ヶ原山に挑戦 その3

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大蛇 嵓への道中、岩陰に秋の名残を発見 大台ケ原には『嵓(くら)』呼ばれる切り立った断崖や深い谷がいくつもあり、日本有数の豪雨によって地表が削られて生成されたとのことである。 『大蛇嵓』 は大峰山系の大パノラマが見ることができる、大台ケ原のハイライトとなっている。 崩落箇所に架けられた鉄橋 ガスの切れ目から大峰山系が見える 『大蛇嵓』までは登山道の分岐点から300mほどだが、ここは台地状の地形から岬のように飛び出した部分であり、進むに連れて両サイドの崖が迫ってくるような感じとなってくる。 ガスは相変わらず立ち込めたり、晴れたりを不規則に繰り返し、眺望はよくわからないまま進んでいった。 意外と高低のある道が続く いよいよ先端部分に近づくと、風が吹くたびにガスが下から上がってきては消えていく状況となり、晴れ間になった瞬間、とんでもない高さであることに気がついた。 岩場はガスの影響で少し濡れている ガスで完全な眺望は難しいが、それでも大パノラマが楽しめる 先端部分には柵があるが、怖くて近づけない 先端は幅5m、長さ10mほどの岩がせり出している地形で、周囲には高さ80cmくらいの柵が囲ってある。岩の先はすべて落差数百mの崖になっており、崖下から風が吹き上げている。 岩場に立つだけでも足がすくむが、歩いて先端まで行こうとはとても思えず、ここで撮影するのがやっとである。 美しさを写真では伝えきれず、撮影技術不足を痛感する 観光ガイドによれば、大蛇嵓の高低差は800mとも1000mとも言われているが、関西の山でここまでの絶景を見られることができたのは初めてで、遠くまで連なる大峰山系がただひたすら美しい。 周囲には2組の登山客がいたが、みなその美しさを褒め称えていた。 大台ヶ原山の見どころを満喫し、後は駐車場に戻るだけなので、分岐地点まで引き返すことにした。 その4 へ続く

大台ヶ原山に挑戦 その2

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日出ヶ岳山頂からは分岐点まで一度引き返す 日出ヶ岳山頂から登ってきたルートを分岐点まで200mほどいったん引き返し正木峠まで向かうルートとなる。 ガスが晴れることなく周囲に立ち込めており、景観を楽しむことができないのが残念だ。 大きな倒木がいたるところにみられる 熊野灘を見渡せる展望台に来てもガスが立ち込める 若干の登り降りはあるものの、整備された木道はとても歩きやすい。 というか、歩きやすすぎて登山用の重装備で来たのがちょっと間抜けに思えるほどだった。 逆光はコントラストが低下し、水墨画風の画像となった 手前の水滴に合わせたつもりだったが、ピント合わせに失敗。 眺望は期待できないため、歩きながら近くの木々の撮影を続ける。 平日で登山客が少ない上に、ガスに包まれるていると、本当に一人ぼっちな感じがとても良い。 正木峠の風景は大台ケ原らしさが最も楽しめる トウヒの立ち枯れが象徴的 それにしても遊歩道のような道を一人さまよっていると、ルートの整備された状況や、高低差の少ないことから、ソロ登山のリスクをまったく感じることがない。単なる観光客気分で風景を楽しむことができた。 石が積まれている 正木峠を抜けて少し歩くと牛石ヶ原へ到着する 謎の神武天皇像がそびえる だらだら歩いていくと牛石ヶ原へ到着した。 ここは樹木が生えておらず、笹の原っぱが広がっている。ここまでは平坦な散策路で、疲れも殆ど感じていない。 岩に苔むす感じが実に良い 牛石ヶ原を抜けると、大台ケ原のハイライトである大蛇嵓への分岐に差し掛かる。 大蛇嵓の分岐点に到着 分岐点からは急に登山道の雰囲気に変わるが、それまでが散策遊歩道のようなルートだっただけに少しテンションが上がる。だがそれは大蛇嵓に辿り着くまでの束の間の喜びだった。 その3 へ続く

大台ヶ原山に挑戦 その1

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自宅から3時間半のドライブでようやく到着  E-M5 Mark IIを購入したことから、景観の良さそうな山に行ってみようと思い、日本百名山でもある大台ケ原山に行くことにした。出発の朝、まだ暗い中自宅を出発し、高速道路と下道を3時間半かけ、ようやく大台ケ原駐車場に到着した。 大台ケ原駐車場に向かう全長20kmの大台ケ原ドライブウェイは国道169号から分岐していくのだが、分岐後は対面通行できないような狭い区間が数キロ続くため、運転にも注意が必要である。 駐車場は200台もの駐車スペースがある 駐車場には宿やレストラン、トイレ、自販機など観光地に必要なものはすべて揃っている。平日だったこともあり、駐車場はかなり空きがあった。到着後、登山の準備をおこない8時にスタートした。 ビジターセンター横の東大台登山口よりスタート 東大台登山口からグルっと周回する定番コースを選択したが、登山道は高低差もほとんどなく、登山というよりはトレッキングという感じである。観光地としても有名なこともあり、道は非常に整備されていてスニーカーでも問題ない。 美しい森の中を歩く ガスがかかり、夢の中でさまようような感じが続く 自然豊かな森を歩くと、倒木や道のいたるところに苔が広がっており、ガスが立ち込める中で幻想的な雰囲気である。 E-M5 Mark IIのバリアングル液晶はこういう撮影時に便利 苔が美しい ノンビリと撮影を楽しみながら歩くこと40分ほどで、最初の目的地である大台ケ原最高峰の日出ヶ岳山頂に到着する。自然保護のため木階段が整備されているが、霧のため滑りやすいため慎重に歩く。頂上には展望台まで設置されているところが観光地っぽい。 Wikipediaによると、 最高点の一等三角点は基準点名が「大台ヶ原山」であるが、国土地理院による地図には日出ヶ岳と表記され、三重県の最高峰であるとのこと。 標高は1695.1mと関西では6番目の高さである。 日出ヶ岳山頂の展望台 日出ヶ岳山頂に到着後もガスがなかなか晴れず、しばらく待機しているとようやく晴れ間が見えてきた。ただ、この後もすぐにガスが立ち込めて眺望は残念ながらみることができなかった。 晴れた日には御嶽山や富士山まで見えるとのこと。