大台ヶ原山に挑戦 その3

大蛇嵓への道中、岩陰に秋の名残を発見

大台ケ原には『嵓(くら)』呼ばれる切り立った断崖や深い谷がいくつもあり、日本有数の豪雨によって地表が削られて生成されたとのことである。

『大蛇嵓』 は大峰山系の大パノラマが見ることができる、大台ケ原のハイライトとなっている。

崩落箇所に架けられた鉄橋

ガスの切れ目から大峰山系が見える

『大蛇嵓』までは登山道の分岐点から300mほどだが、ここは台地状の地形から岬のように飛び出した部分であり、進むに連れて両サイドの崖が迫ってくるような感じとなってくる。

ガスは相変わらず立ち込めたり、晴れたりを不規則に繰り返し、眺望はよくわからないまま進んでいった。

意外と高低のある道が続く

いよいよ先端部分に近づくと、風が吹くたびにガスが下から上がってきては消えていく状況となり、晴れ間になった瞬間、とんでもない高さであることに気がついた。

岩場はガスの影響で少し濡れている
ガスで完全な眺望は難しいが、それでも大パノラマが楽しめる

先端部分には柵があるが、怖くて近づけない

先端は幅5m、長さ10mほどの岩がせり出している地形で、周囲には高さ80cmくらいの柵が囲ってある。岩の先はすべて落差数百mの崖になっており、崖下から風が吹き上げている。

岩場に立つだけでも足がすくむが、歩いて先端まで行こうとはとても思えず、ここで撮影するのがやっとである。


美しさを写真では伝えきれず、撮影技術不足を痛感する

観光ガイドによれば、大蛇嵓の高低差は800mとも1000mとも言われているが、関西の山でここまでの絶景を見られることができたのは初めてで、遠くまで連なる大峰山系がただひたすら美しい。
周囲には2組の登山客がいたが、みなその美しさを褒め称えていた。

大台ヶ原山の見どころを満喫し、後は駐車場に戻るだけなので、分岐地点まで引き返すことにした。

その4へ続く