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11月, 2012の投稿を表示しています

RX100 ファーストインプレッション その3(マクロ撮影)

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RX100購入前に情報を集めていると、RX100はマクロ撮影にむいていないという内容が目についていた。ワイド端の撮影距離が最短で5cmとなるため、1cmまで近づけるGRD4とは差がある。とはいっても、マクロの使い勝手に関して気になるかどうかでいえば、個人的にはほとんど気にならない。花とか虫にも興味ないし。 逆に使いやすいと思ったのは、マクロ撮影モードとかがある訳ではなくそのままモードを切り替えることなく5cmまでは自由に近づけることである。いちいちマクロボタンを押すのではなく、デジタルカメラなんだから近接撮影を勝手に判断してマクロに切り替えてくれればいいのにと常日頃思っていたので、その意味では便利だと思う。 結論は、物理的な制約がある中であらゆるシーンで万能なカメラを実現するのは極めて難しいという当たり前のことをふまえると、マクロの使い勝手が多少良くないということのデメリットは他の利点で十分に相殺されるということである。

RX100 ファーストインプレッション その2(高感度撮影)

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RX100で撮影を試して感じるのは、高感度時のノイズの少なさである。 特に、ISO800から1600に関してはGRD4と比べると明らかにノイズが少ない。 センサーサイズのことも当然影響していると思われるが、それ以上に感じるのは「意図的に」高感度のノイズの少なさを強調する味付けをおこなうことで、1/1.7型撮像素子の他の高級コンパクト機種との違いにつなげているということである。 ワイド端でF1.8と明るいレンズであることから、高感度でワイド端で撮影を行えば、夕方や宵の時間帯でもそれなりのシャッター速度を得ることが出来る。また、撮像素子の特徴かもしれないが、暗部の階調が豊かである様にも感じられる。ということで、夜の街並なんかでも手持ち撮影が十分に可能であり、画質的にも十分に満足できると思われる。 同価格帯の高級コンパクト機種にわかりやすい画質面での差別化をはかる上で、高感度という切り口においては絶対に負けないという意思を感じられる。昼間の低感度での画質比較だと、コンパクトでも大きな撮像素子の機種でも大きな違いが出しにくいことを考えると、わかりやすい長所ではないだろうか。

RX100 ファーストインプレッション その1

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RX100を購入した。 手元にあったGRD4はRX100購入時に下取りに出したところ、27,700円という査定だったので、実際の追い金が20,000円少しで済んだ。 RX100を購入して最初の印象は、 1.本体がアルミ製で高級感がある 2.レンズがとても大きい。電源を入れるとニョキッと出てくる 3.操作性は思っていた以上に良い。カスタマイズもそこそこ可能 4.操作感は全体的にキビキビしていてとても良い。 5.背面モニターもきれい 6.水準器が戦闘機みたいでかっこいい Sony製ということでカメラとしてあまり期待していなかったが、操作性などはGRD4とはベクトルは違うものの、よく練られておりまじめに作られているというのが印象である。 購入後、まずはベランダから撮影してみたところ、階調表現や色のコクなどがGRD4よりも明らかにいい感じだった。といってもGRD4が手元に残っていないので、比較出来ないのが残念だけれど。 ということで、購入直後だからこそ感じられる視点でRX100をいろいろと語ってみようと思う。

RX100について考察

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今年に発売された高級コンパクトデジカメの中において、RX100に関しては今後の高級コンパクトデジカメのマーケットの方向性を左右する出来事であったと思う。単なる画質や性能について語っているサイトは山ほどあるので、マーケティングとしてみたときにどういう意味を持つのか考えてみたい。といっても個人的な偏った見方となるので念のため。 1.今までの高級コンパクト市場 2010年頃までの高級コンパクト機種は、「廉売デジカメ」と比べるとレンズ性能の高さや撮像素子が多少大きい(1/2.3型に対して1/1.7型)ことによる高画質と、写真撮影時の表現の幅を広げる機能性の高さがポイントであった。一方で、一眼レフやミラーレス機種と比べると、画質やAF速度などで圧倒的な差があった。セグメントでいえば、廉売機種、高級コンパクト、ミラーレス、一眼レフという4つのグループは、その順に性能と価格が比例していたともいえる。 2. マーケットの変化 2010年頃から活況を呈したミラーレス機や、一眼レフの入門機の価格低下によって、高性能な機種がそれなりの価格で買えてしまえるようになった一方で、スマートフォンによるデジカメ市場の侵食が急速にすすんでいった。その結果、普段使いのカメラはスマートフォンとなり、思い出作りの撮影はミラーレス(あるいは一眼)という二極化の傾向が顕著になってきた。 3.立ち位置の見直し そのような変化はあるものの、従来からのヘビーユーザーにとって、一眼レフのサブ機としては一定のニーズがあることから、各メーカーの製品は、 1.撮像素子は従来と同様の1/1.7型(新たなレンズ開発は不要) 2.画像処理エンジンの流用(一眼レフやミラーレス機と同様、廉価版) 3.ボディデザインを微妙にいじる(液晶モニターやデザインなど) 4.アートフィルター的な味付け少々 といった、投資をかけずともそこそこリターンが見込める機種でマイナーチェンジを繰り返していた状況で、高級コンパクト機種の新型発売頻度も低下していた。 4.G1Xの登場と失敗 そのようななかで、キヤノンが1.5型の撮像素子を使用したコンパクト史上最高画質を謳った機種G1Xを発売したが、ミラーレス機並みの大きな本体サイズや、撮像素子の大きさによるマクロ撮影の貧弱さ、オートフォーカスの遅さ(従来のコンパクト機種並

XZ-2について

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XZ-2について調べてみたところ、まだ発売して間もないことから参考となるレビューが少なくて調査不足の感は否めないが、ひとまず集めてみる。 マップカメラ デジカメ比較レビュー PhotographyBLOG Robin Wongさん 少ないながらも、Robinさんの作例にはたまげた。 あれだけ写真を上手に撮れるんだったら機種の違いなんて関係なさそうだけど、そこにはRobinさんのオリンパス愛がすごく感じられるのがいい。 XZ-2の評価に関しては、 1.解像感の高さ 2.高感度時のノイズの少なさ 3.素直なボケ 4.操作性 5.タッチパネル といったところでこちらも高い評価である。 XZ-2のボディサイズのでかさはマイナスポイントだが、国内マーケットではなく海外マーケットを意識していると捉えれば「機能全部載せにともなう肥大化」も説明がつく様に思える。海外で人気のPowerShotG15やCOOLPIX P7700あたりがライバルって感じなんですかね? RX100とは性格の異なる機種だけに、自分にとってどちらが魅力的かじっくりと考えたいと思う。

RX100について

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GRD4の買替え候補として考えているカメラの一つであるRX100について、評価やレビューなどをまとめてみる。なお、個人のブログで非常にマニアックに分析している物もあったが、リンクフリーかどうか不明なため取り上げるのはやめておく。『デジタル一眼を比較してみるブログ』というところです。 メジャーなところや参考になったのは下記の通り ヨドバシカメラ マップカメラ デジカメ比較レビュー DPREVIEW imaging resource Cameralabs PhotographyBLOG RX100の評価はどれも一様に高い。 特に評価されている点として、 1.解像感の高さ 2.高感度時のノイズの少なさ 3.コンパクトさ 4.液晶モニターの美しさ 5.バウンス可能なフラッシュ RX100のキモとなっている1型撮像素子は、Nikon 1 シリーズで今後搭載されるという話もあるなど、他社からも1型搭載の機種が発売される可能性もある。しかしながら、これだけのボディサイズに詰め込むというソニーの技術には素直に評価すべきだと思う。 ということでかなりRX100に気持ちが傾いているが、XZ-2について次回に情報をまとめてみたい。

高級コンパクト機種いろいろ

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    各社の高級コンパクトカメラのマーケットをみていると、一眼レフやミラーレスの価格が低下し、「価格」という切り口では従来の一眼市場との境目が曖昧になり、一方で撮像素子の大きさの違いによる「画質」の厳然たる差があるなかで、存在意義を見直さざるを得ない状況に追い込まれていたような気がする。 そんな逆風とも言えるマーケットの状況の中でも果敢に発売される新機種の特徴は、 コンパクトなのに1.0型の撮像素子という従来の1/1.7サイズの壁を突破したRX100 少し前まで70万(その後暴落したけど)もしたSD1と同じ撮像素子Foveon X3を搭載したDP2 merrill 24mmでF1.4という驚異的なレンズを搭載したLX7 XZ-1のネガを徹底的につぶし、機能全部載せに進化させ、でもサイズは肥大化したXZ-2 などなど、非常に特徴だった位置づけを見いだしていると改めて思います。 とまあ、そんな先入観を抱きつつ、梅田のヨドバシカメラに行って実機をいろいろとみて感じた印象をまとめると、 1.RX100 圧倒的なコンパクトさにビックリするも、小さすぎる本体によって操作性はちょっと微妙。でもこれで高画質っていうのがなかなかいいかも。AF速度はやたら速い 2.DP2 merrill でかい。モッサリ。何じゃこれって感じの本体で、高級コンパクトカメラというよりも、特殊な用途に特化した特別な器具のようにも見える不思議なカメラ。画質はすごそうだけど何だかなー 3.LX7 仕事で購入したLX5からも順当に進化していてバランスは一番いいかも。ただ何となく味付けとかが家電っぽい感じがして、なぜか魅力を感じない。 4.XZ-2 想像以上に大きなボディだけど、質感とデザインはかなりいい。AF速度もかなり速い。タッチパネルやダイヤルなどの操作性もよくって好印象。 どの機種も一長一短があるが、印象面から言うとRX100とXZ-2の2つは購入してもいいかもと思える機種だったので、あとは画質などを比較検討しながら考えたいと思う。ちなみにE-PM2はジャンルがミラーレスで、レンズをセットしたときの本体サイズがGXRとかぶるため候補からははずすこととする。 続く

GRD4の買替え検討中

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GRD4を半年間使用してきて、自分にとっては理想的な散歩カメラだと感じているが、何となく気になっている点がいくつかある。 GRD4自体で気になっている点は、 1.電源ボタンを押してからの起動時間が微妙に長い 2.AF速度がGRD3からは改善しているが、まだ満足できるレベルではない という操作に対する反応速度部分で少し不満がある。 画質は不満はないが、GXRとは比べると(というか比べるものではないが)かなり落ちる。 一方、このところ発売されだしたコンパクト機種ではいくつか面白そうなものがでていて、結果としてGRD4が陳腐化しているところも大きな環境変化だと思う。 気になっている機種 1. DSC-RX100 2. XZ-2 3. E-PM2 4. LX7 5. DP2 Merrill どの機種も一芸に秀でていて、ベースとなる画質や性能が一定レベルを超えると後はいかに細部で勝負するかという次元に変わってきていると改めて実感している。 ということで、実際の機種を見に行って最新のカメラ事情を体験してみる事にした。 続く