fenix 6X 登山での使用 

記録的に雪が少ないとのことだが、眺望が楽しめる藤原岳

fenix 6Xを登山の時にどの程度役立つのか、冬の藤原岳登山で使用してみたときのことをまとめてみる。

fenix 6Xには登山用の「日本登山地形図(TOPO10MPlus V5)」がインストールされているため、全国の登山地図が入っていることを考えると本体価格の高さも仕方ないと思っていた。

GARMIN CONNECTではアクティビティのルート設定が簡単にできる。ランニングやウォーキングでは目的地までの詳細ルートを作成し、時計に転送しておくと準備完了となり、あとはナビとして利用することができる。登山となると一般地図では対応していないため、fenix 6Xだけは日本登山地形図が利用できるものと思い込んでいた。


GARMIN CONNECTでのルート設定画面 日本登山地形図が使用できない…

GARMIN CONNECTで実際に設定しようとすると、選択できる地図がGoogle MapとOpen Street Mapの2種類しか選択できないことが判明した。Open Street Mapだと登山道も表示されるが、登山道の種類(破線ルートかどうか不明)が分からないし、危険箇所の他、トイレや水場などの情報もないため、これではとても使い物にならない。


調べてみると、Garmin BaseCampアプリ経由で時計にアクセスすれば、日本登山地形図が使用できることが判明し、Garmin BaseCamp for Macをインストールしてみた。


なぜかfenix 6Xが自分のデバイスとして認識されない…

アプリはインストールされたものの、なぜかデバイス接続が認識されない。
おかしいと思ってさらに調べていくと、Macでは無理であることが判明した。


Macだと不可とのこと…

Windows環境を構築するには、費用も時間もかかるためこの方法での解決策はいったん諦め、他の方法を考えてみた。
*WindowsでのGarmin Base Campを利用した登山ルートの作成方法は、PORTAL FIERDの異常に気合の入った記事にすべて掲載されている。


■現時点の暫定解決策
yamapなどで他人の記録をgpxファイルでダウンロードし、GARMIN CONNECTのコース作成時にデータインポートする

ただしこれには大きな問題があり、
1.GPS精度の問題
他人のデータのため、その人が使用したGPS機器での記録が基準となる。現状のGPS精度では本来のコースとズレる可能性が極めて高い。
2.登山道を歩いたか保証がない
ある程度のGPS精度があったと仮定しても、その人が本来のコースを歩いたのかどうかがわからない。
といったことが考えられるため、「参考」として利用する程度でしか使用できない。


実際に藤原岳登山をしたyamapユーザーのルートをインポートしてみた。
レポートを読む限りは真面目そうな人なので、普通の登山道を歩いたと思われるのだが…

細線がインポートルート、太線が自分のログ

細線がインポートルート、太線が自分のログ

インポートルートがすでに本来のルートと誤差が出ており、そこに自分の記録(これもGPS誤差がある)が加わると何が何だかよく分からない感じになってしまった。


■現時点の結論
・fenix 6XはGPSログを記録することを優先し、画面表示は地図やルート案内ではなく、標高や距離、心拍数表示をメインにする。
・ルート確認はWSD-F20のyamapを引き続き利用する

ということにするが、これだと何のためにfenix 6Xを購入したのかビミョーな感じでツラいところである。


屋外の視認性が極めて高いが、地図を表示させないならあまり意味はないかも…