スマートウォッチとGPSウォッチ

WSD-F20のバッテリー持続時間は短い

スマートウォッチを身に着けている人をよく見かけるようになった。とりわけ、マーケットシェアで約半分を占めるApple Watchをとても良く見かける。

DigiTimesの予測では、世界のスマートウォッチの出荷台数は2019年の6,263万台から2020年には前年比28.6%増の8,055万台に増加するとのことで、Appleを中心に今後も普及していくと思われる。

スマートウォッチの最大の問題点はバッテリー持続時間だと今まで考えていた。
Apple Watchの最新モデルSeries 5でも持続時間は18時間であり、スマホのように毎日充電する必要があるためである。

しかしながら、スマートウォッチをスマホのように毎日充電するのが当然と考え、毎日身につけるものを夜に充電すればいいいと割り切って考えると、大きな問題点ではないのかもしれない。実際、Apple Watchを使用している同僚に聞いても、毎晩充電することが当たり前にように話していた。


WSD-F20はモードによってバッテリー持続時間を調整できる

現在使用しているスマートウォッチのWSD-F20は仕事では使えないデザインなので、休みの際(登山や散歩などログを残す活動など)に久しぶりに使おうとすると、バッテリー残量がゼロになっていることが大半である。

参考までに、WSD-F20はタイムピースモードであれば一ヶ月使用できるとのことだが、通信だけでなくGPSやアプリも全て使用できなくなるため、非現実的なカタログスペック専用のモードに感じる。

ちなみに、以前に購入したSuunto Traverseは、GPSを使用しない通常使用(日付・時間・標高のみ表示)であれば2週間のバッテリー持続であり、毎日使用しなければ1ヶ月位持つのが実感である。

<まとめ>
・スマートウォッチは普及期に入った
・スマートウォッチはスマホと相互補完にあり、日々使うことが前提(毎日充電)
・WSD-F20はGPSを使用すると1日でバッテリーが尽き、GPSを使用しなくとも通常使用では1日〜2日しかバッテリーが持たない
・WSD-F20を毎日使用するのは仕事上難しく、スマートウォッチである利点が活かせない

以上のことを考えると、登山やアウトドアやその他の活動等でGPSを使用するのであれば、スマートウォッチではなくGPSウォッチの方が目的に合うのではないかと考えるようになった。

GPSログに特化し、バッテリー持続時間も長い

GPSウォッチを改めてチェックすると、2018年に発売されたSuunto 9 Baroは驚異的なバッテリー持続時間である上に液晶もカラー化されており、Suunto Traverseとは比較にならないほど性能アップしていた。

<Suunto Traverseとの比較にみるSuunto 9 Baroの性能向上>
・バッテリー(GPS最高精度) 10時間 → 25時間
・表示解像度 128 x 128 → 320 x 300
・レンズの素材 ミネラルクリスタル → サファイアクリスタル
・衛星システム GPS、GLONASS → GPS、GLONASS、GALILEO、QZSS
・光学式HR 非搭載 → 搭載
・価格 6万2,640円(発売当時)→ 8万5,800円

などなど、3年でこれほど変わるのかというくらい進化している。
デザイン性も高く、最初のGPSウォッチであればダントツで良さそうに思える。

Suuntoと並ぶGPSウォッチであるGARMINも確認してみた。

GARMINのGPSウォッチ fenix 6X

GARMINは2017年に発売されたfenix 5Xで、フルカラー登山地形図(TOPO10MPlus V4) とルーティング可能な日本詳細道路地図 City Navigator Plus内蔵するという、ナビシステムを発売してきたGARMINの強みを活かした驚異的なGPSウォッチを出している。

5XはGPS稼働時間20時間(1年後のマイナーチェンジ版の5XPlusでは30時間に延長)と必要十分なバッテリー持続時間であったが、2019年発売の6Xでは60時間と驚くべき持続時間を実現している。

価格はSuunto 9 Baroよりも高価だが、GPSウォッチとして必要な機能はすべて網羅してと言ってもいいモデルである。

<まとめ>
・GPSウォッチは多機能なスマートウォッチと比べると、特化型機能である
・GPSを使用した時のバッテリー持続時間が圧倒的に長い

このように調べてみると、スマートウォッチとは違う魅力があり、商品力も高いといえる。