金華山 初登山

岐阜駅から金華山まで歩く

金華山は岐阜市にある標高329mの山で、山頂には岐阜城もあって岐阜市民のシンボル的な山である。
山はツブラジイというブナ科の樹木で覆われており、5月には黄色い花を咲かせ、山全体が黄金色に輝くことから金華山という名前になったと言われている。

初心者でも気軽に登れる山ということで、岐阜市内観光も兼ねて散歩がてら行ってみることにした。登山道も整備されていると聞いていたので、スニーカーと普段着とX-T2の格好でブラブラと歩いてみた。

岐阜公園

岐阜駅から岐阜公園まで約4kmを散歩してみる。繁華街の柳ヶ瀬などもぶらつきつつ、1時間ほどで岐阜公園に到着した。 山頂まではロープウェイも運行しているが、登山道から歩いて山頂を目指す。

山頂までは様々な登山道があり、最も初心者向けのコースは七曲りという登山コースで、次に簡単なのはめい想の小径というルートとのこと。
今回は岐阜公園内にあるめい想の小径から登山を開始した。


めい想の小径スタート地点

スタートしてしばらくは初心者向けというだけあって整備された道が続く。
歩きやすいものの全体的に岩が露出している箇所が多く、スニーカーだと少し足の裏が痛い。

金華山は岩が特徴的

道は徐々に険しくなる

標高は低いものの、久しぶりの登山ということもあり意外とキツイ。
ルートも半分を過ぎた頃になると、徐々に険しさが増してきた。スニーカーで来たのは失敗だったと今更ながら気づく。


傾斜もキツくなる

スニーカーでは岩場だと歩きにくい

普段の登山靴だったら問題のない道でも、スニーカーだと靴底が柔らかく岩や石の凸凹が足裏に直接感じられて痛い。また靴の剛性がほぼないことから、足をかけて踏ん張ったときにグニャッと靴が歪みバランスを崩しそうにもなった。


めい想の小径はいくつかのビューポイントがある

靴とルート選択のミスマッチは感じつつも、標高の低さからそれほど心配せずに頑張って登って行った。
途中に岐阜市内を見渡せたり、御嶽山を眺められるビュースポットがあったりと、変化に富む楽しいルートである。

御嶽山がウッスラと見える

汗をかきつつ1時間ほどで山頂に到着した。
御嶽神社を望む場所にはひっそりと御嶽神社の遥拝所と思われるところもあり、そこからしばらく御嶽山を眺めていた。
金華山の山頂は登山客とロープウェイの観光客で賑わっており、人気の観光スポットだと実感した。


御嶽神社の遥拝所

山頂エリアは意外と眺望がないが、200円の入城料を払って岐阜城の4階まで登ると360度の展望を楽しむことができる。なお、岐阜城の内部の展示は非常にショボく、4階の展望フロア以外は特筆すべきものはない。


岐阜城4階から望む長良川と伊吹山

XC16-50mmF3.5-5.6 OIS IIのワイド端での撮影

中は非常にショボいが外観は立派な岐阜城

下山ルートをどうしようか悩んでいた。めい想の小径は登りを経験したことで下りの状況も想定できるが、やはりスニーカーだと特に下りは危険と判断し、もっとも初心者向けと言われる七曲りのルートを選択した。


七曲りはスニーカーで丁度良い

七曲りは古くは登城のための正規ルートだったこともあり、極めて歩きやすくなっていた。こちらだとスニーカーで何の問題もなく、のんびりと下ることができた。

久しぶりの登山(というか散歩に近いが)は、景色も楽しめ、それなりに体も動かすことができ、ちょうどいい塩梅だったと思う。低山用にローカット登山靴があれば、楽しみの幅が広がりそうだと実感した登山でもあった。