WSD-F20の不満点

WSD-F20の後継機が誕生
WSD-F20を使ってみて便利だと感じるところが多々あり、スマートウォッチの可能性を感じている。

スマートフォンも今のような完成形に至るまで、機能や使い勝手、レスポンスの悪さをはじめとして、バッテリー持続時間の問題、アプリ不足やセキュリティなど、様々な課題を一つ一つクリアし続けてきたことを考えると、スマートウォッチも革新・改善が十分に期待できると楽観視している。

とはいうものの、WSD-F20を使っていて不満に感じる点もあり、先日発表された後継機のWSD−F30でもその不満点は解消されていないようである。個人的な不満であり、一般的には問題がないのかもしれないが、ここではその不満点を指摘してみたい。

■不満点その1 樹脂バンドのため平らに設置できないこと

無理やり置くと非常に不安定になる
購入するまで気付かなかったのだが、時計本体にカーブするように引っ付いている樹脂バンドが根本で固定されているため、時計の液晶面を上にして普通に置くことができない。無理やり平面に置いてみると上記画像のように本体が浮き上がり、少しの揺れで倒れてしまう状態である。

安定して設置するには、横向きに置くか、何かに巻きつけるしかない。時計を置くときに本体をテーブルに横向けに置くのは不自然だし、この樹脂バンドの固さが次の不満点にもつながっているため今の最大の不満である。


■不満点その2 はずれやすい充電ケーブル

充電はこのようにするしかないが、少しの力で簡単にはずれてしまう

時計を平面に置けないため、充電する際には時計を横向けに置くしかないわけだが、そこに充電ケーブルを刺してみると、何らかの力が加わると(例えばケーブルを少し動かすなどでも)すぐに外れてしまう。

充電ケーブルの先はマグネットになっていてそれなりの強さで引っ付くのだが、なぜこんなにも外れやすいのかを考えてみると、

1.ケーブル先端部分の直径が小さい
2.充電ケーブル先端部分の全長が長い
3.上記1・2の結果、わずかな力が加わってもテコの原理で先端部分のマグネット力では繋ぎ止められない
と考えられる。

時計本体を平らに置くことができれば影響を受けにくいのだが、本体を横に置かざるを得ないため、不安定な姿勢のまま充電ケーブルを上から刺すしかない。
それにしても、この樹脂バンドと充電ケーブルの相性の悪さは発売前に気付かなかったのだろうか?疑問が残る。

■対策について
CASIO純正のホルダーが発売された
WSD-F20の充電ケーブルが外れやすい問題は、大げさに言えばリコールすべきだし、控えめに言っても対策品の配布くらいすべきだと思うが、最近になってCASIO純正の充電ケーブルホルダーが発売されたようで、不満のあるユーザーはこれを買うようにということらしい。

Suunto Traverse は最初からハサミ型の充電ケーブル
このように、充電に関して購入時のままだと実用性が低く、特にテント泊などを想定した場合ではとてもじゃないが安心して充電できるとは思えない。
かといって純正ホルダーを購入するのも気にいらないので、自分なりに対策してみることにした。

対策として、
1.充電ケーブル先端部分に厚紙などを巻いて、直径そのものを大きくすること
2.純正ホルダーやSuuntoのようなハサミ型を真似る
ということを家にあるグッズで簡単に試してみると、一気に安定感が増して簡単にははずれないようになった。

純正ホルダーを買うほうがベターなのは理解しているが、「設計ミスとしか思えない製品の対策品に対してユーザーが実費負担する」ということへの反発心もあって、このような悲しい対策をおこなった。
それにしてもダサい…


洗濯バサミで固定力アップ

なお、バンド交換が可能なWSD-F20Xだと、いまツラツラと述べた不満点が解消されていることから、新規で購入する場合はそっちの方がおすすめだと思う。