WSD-F20 GPS精度

源氏ゆかりの多田神社 東門

WSD-F20のGPS精度がどの程度あるのか、登山で使用する前にウォーキングで試してみることにした。テストコースとして、地元では人気の能勢電鉄の多田駅から多田神社と満願寺をめぐる約8kmのルートである。
カメラを持っていくのが面倒だったので写真はすべてPixel XLで撮影した。

<テスト方法>
1.WSD-F20のyamapをインストールし「中山(兵庫県)・大峰山」の地図をダウンロード
2.多田駅のスタート地点からWSD-F20のyamapを起動
3.WSD-F20は機内モードとする
4.比較用としてSuunto Traverseも多田駅からGPS起動
5.テスト後のGPSデータをgpxファイルにし、GoogleMapに落とし込む

赤線がWSD-F20 緑線がSuunto Traverse

ウォーキングそのものは天気もよく、初夏の気持ちの良い散策となった。
多田駅のスタート直後はGPS補足に少し時間がかかったが、補足を待つことなくそのまま歩き出した。
スタートから多田神社まで約1kmの道だが、Suunto Traverseの記録を見るとギザギザになっている。実際にはまっすぐ歩いたため、WSD-F20の方が実態に近い。

多田神社から万願寺までの道は案内板では絶対にたどり着けないくらい難しい

多田神社到着後、少し休憩してから満願寺方面へ向かう。

満願寺へは小高い山の田舎道のような箇所を歩くのだが、地図がないと正しいルートが分かりにくい。WSD-F20のyamapのルートをみながら歩こうとしたが、液晶サイズが小さいことから情報量が少なく、地図サイズを変更すると小さすぎて読み取りにくい。
都度スクロールしたりするのも面倒だったので、結局スマホのGoogle Mapを使用しながら歩くことにした。

田舎道を抜けると藤ヶ丘という新興住宅地エリアに入る。新興住宅地とはいえ1970年から開発されたニュータウンで、今は開発されている様子はない。

赤線がWSD-F20 緑線がSuunto Traverse

比べてみるとSuunto TraverseのGPS精度は良くないというか、受信間隔は1秒おきの設定だが毎回ブレているという感じだ。WSD-F20は安定したGPS補足となっている。

藤ヶ丘第九公園の先からは山道っぽくなり、スニーカーでないと歩きにくい。
ハイキング姿の人々ともすれ違う。

山道は整備されている
満願寺に到着

満願寺に到着後、雲雀丘花屋敷駅までのルートは住宅地になるが、もう少し山道を歩きたかったので最明寺滝を経由して山本駅まで向かうルートとした。

赤線がWSD-F20 緑線がSuunto Traverse
ふじが丘の突き当り この横から山に分け入る

ふじが丘からの山道は中山連山登山で何度も歩いたことがあるが、Google Mapでは道が表示されないため、WSD-F20のyamapで確認しながら歩いてみた。

yamapのオフライン地図(というか国土地理院の地図)があれば、登山道が確認できるため、道迷いのリスクは大きく減らすことができる。それが手元の時計で簡単に現在地が確認できるのはすごく便利だ。

最明寺滝はひんやりと涼しい

最明寺滝を見てから、山本駅まで15分ほどで到着する。
2時間30分ほどのウォーキングでそれなりに疲れもあったが、風景を楽しみながら歴史を感じることのできる楽しいルートだった。

最後までSuuntoのギザギザ記録は改善せず

ウォーキングを終えgpxデータ比較すると、WSD-F20での記録が7.71kmだったのに対し、Suuntoでは8.25kmとなった。距離にすると500mの差であり、率にすると7%のもの差がつく結果となった。
GPSの記録をみると、Sunntoのギザギザ記録の積み重ねがここまでの差となっていると思われ、実際にはWSD-F20の結果の方が正しいと考えられる。

WSD-F20のGPS精度はそれなりに高い結果となり、GPS補足の安定感の高さもあって、一般的な使い方であれば問題ない。
スマホのyamapでも地図とGPS記録が数メートルズレることはよくあるが、数十メートルを超えるような致命的なズレは今まで一度もなく、WSD-F20でも同レベルの精度がみられたことで安心して使うことができると感じられた。