御在所岳に挑戦 その4

御在所岳山頂のスキー場ゲレンデ
山頂からは国見峠を経由し、裏道で下山することとした。
雪で明確な登山道がみえないものの、雪の踏み抜けに注意し方向さえ間違えなければ大きな問題ではなかった。
国見峠までくると雪は随分となくなった
裏道は谷の沢沿いに下るルートであり、登りに苦しめられた強風もほとんど吹かず、気持ちの良い登山道を下っていった。登山道自体は不明瞭になっている箇所もあったが、岩に赤い丸や矢印が多数あって安心できた。
沢沿いの裏道
展望の良い箇所もある
絶壁の藤内壁
 裏道は初心者向けという情報もあるが、岩場がずっと続くことや、急登なところも多いことを考えると、中道のような危険箇所はないだけで、初心者が登るにしては相当ハードだと思う。少なくとも六甲山のメジャールート(芦屋川から有馬温泉へ)とは比べ物にならないと感じた。
こんな岩場も結構多い
水はとても綺麗
岩の多い裏道での下りに時間がかかり、山頂から2時間ほどでようやく藤内小屋に到着した。藤内小屋は宿泊も可能とのことだが、平日泊はやっていないとのこと。
藤内小屋
藤内小屋を過ぎると、そのまま鈴鹿スカイラインまで降り、スカイライン沿いに駐車場まで戻る大回りルートと、いったん中道へ抜けるショートカットのルートが有る。ただし中道までのルートは登山地図上では「破線」となっていて、ルートが分かりにくいようだった。

大回りする時間を短縮したいことから、中道ショートカットのルートを選択した。
破線ルートだが、登山前の下調べ時点で「家族連れでこのルートを通りました」というブログなんかもあったので、GPSも併用すれば問題ないとタカをくくっていた。
破線ルートはほぼ道がない状態で赤いテープが唯一の目印
が、抜け道ルートは歩きだして早々に道がなくなり、不明瞭な斜面を無理やり歩くような状態だった。20mくらいの間隔で赤いテープが木々に巻いており、そこを目印にしながらルートらしきものを想定して歩くしかなく、登りも多い道だったことから最後の段階で体力を消耗するハメとなった。

途中で登山道が見えてきて、中道に戻ったと思いそこを下りだすと途中から再び道がなくなった。GPSで確認すると中道にもどったわけではなく、中道合流手前の別の破線ルートの分岐だったようだった。体力的にはヘロヘロな状況だったが、道迷いは引き返せという鉄則を守り、仕方なく間違えた分岐まで登りなおすこととした。
道迷いの分岐地点はロープウェイ直下のあたり
地図をきっちり読んでいればロープウェイの方向から容易に判断できるはずが、疲れていたことからそのまま道らしきものを進んでいったことが道迷いの原因だった。
GPSがあったとしても道迷いをしている時点で危険であるし、最後の最後で肝を冷やすこととなった。
ようやくゴール
駐車場に到着した時には、いつもの登山の充実感とは異なり、とにかく無事に戻れたという安堵感でいっぱいだった。
今回の登山は非常に反省の多い登山であり、初めて登る山は残雪時期は絶対に避けるべきだと実感した。