車で東京へ その4

結婚式に出席するときに、いつも困るのが「どのカメラを使用するか?」だと思う。普通の結婚式で直面する好ましくない事態をあげてみると、
1.会場内が決して明るくない
2.大きなカメラは置き場所に困る
3.自分以外の人に撮ってもらうことが多い
などである。

1.会場内の光量不足
ホテルやレストランは日光が直接入るような設計となっていないことが多い。これは、家具やカーペットが日に焼けることを避けるためや、空調のコントロール上の対策、他には物販などの展示会場として使用する際のライティングのこともあるのかもしれない。その結果、最低でもISO400以上の感度が必要で、個人的にはISO800でも足りないくらいだと思う。
となると、必然的にGX200のようなちょっと古めなコンパクトデジカメだと、高感度が弱くてノイズを覚悟するか、多少のブレを許容するかの選択を迫られてしまうのである。

2.カメラの置き場
披露宴の出席者などをみると、一眼レフのカメラを持参している人の多くが首や肩から吊り下げていることが多い。でも座って食事をするときに、カメラをどこに置くかで困っている姿もよくみる。カメラケースに収納した上で、足下に置いている人が多いと思うけど、気軽に撮りたい時にすぐに動けないんだよね。
「それではここでサプライズを...」みたいなときに、あわててカメラケースから大層なカメラを取り出す姿は、ちょっと場違いな感じを醸し出している気がする。

3.自分以外に撮ってもらう
友人や知人というよりは、敵はカメラ操作のあやしいホールスタッフである。だいたいシャッターボタンの場所を教えた上で、「押すだけです」みたいな説明をするたびにウンザリしてしまう。カメラの構え方をみただけでも、「おいおい」と内心突っ込んでしまうのは自分だけだろうか?
ちなみに、プロのカメラマンに自分のカメラを渡して撮ってもらうときに、GRDとかCONTAXとかだと微妙に盛り上がってカメラトークになったりするのがいい感じです。

というような葛藤を経て、結局GX200で臨むことにした。会場の暗さは諦めて、多少ブレても式の雰囲気とかみんなの笑顔とかが撮れればいいかなということで。それに、新郎新婦にとって本当に大切な写真はプロのカメラマンが撮っていることだし。

結果はまあそれなりだったけど、露出と測光の難しさを改めて感じました。