鉄人28号

このあたりは震災で多くの建物が倒壊するなど甚大な被害を被った地域である。神戸市の復興再開発として、平成6年から25年の20年間で合計約2710億円もの事業費を投じて再開発をおこなっている。なお、この鉄人28号は、NPO法人の「KOBE鉄人PROJECT」が寄付金や神戸市の補助金をもとに建造したものであるとのこと。
この鉄人28号から南に歩いて行くと、驚くべき数の高層マンションが立ち並んでいる。すべて復興再開発によるものだ。極めて残念なことだが、これらマンションの地階から2階までの商業施設ゾーンは空きテナントが異様に多い。特に2階のテナントの入居率は1割くらいかなー。
この2階のシャッターの立ち並ぶ異様な光景と、奇妙な盛り上がりを見せる鉄人像との対比の違和感に拍車をかけているのが、新長田駅前の歩道橋工事である。何でも、駅前広場に歩道橋を建設し、このシャッターだらけの2階へのアクセスを容易にする計画とのこと。失敗した公共事業に対して、さらに税金を投入して損失を拡大させている :-(
それにしてもジオングとかの実物大だったらよかったのになー。