車の買い替え その2

車の買い替えを検討しているときに、友人たちにその旨を伝えると、大半が「ミニバン」に買い替えると思ったようだった。家族構成が似た人たちにとって、車といえばミニバンが当たり前となっていて、当然そうするものが望ましいという何となく暗黙の合意があるような気がする。
ミニバンは最初から買い替え候補の対象外ジャンルだったので、検討するつもりはまったくなかったが、メリットとデメリットを考えてみる。

<メリット>
・いざという時に7人(8人)乗れる
・3列目を使用しない場合の荷室がとても広い
・室内の空間が広大

<デメリット>
・運動性能の低さ
・3列目の乗り心地と安全性
・車体が大きく、取り回しづらい
・燃費がよくない

日本でこれだけミニバンが売れるのは、やはり1台あると何でもこなせるユーティリティの高さに尽きるのではないかと思う。実際、家族連れでのつきあいを考えると、駅など近所までの送迎なんかで活躍できる場面は結構多い。他にも、キャンプや旅行など荷物が増えたときでも余裕で積載できるし、まあ「大は小を兼ねる」というところがミニバンの神髄ではないかと。

ただ、7人(8人)乗れるといっても、3点式シートベルトは6人分しかないミニバンが大半(※)だし、重心の高さからくる走行安定性の問題とか考えると、ユーティリティ以上に安全性の部分のデメリットが個人的にすごく気になる。
趣味でステップワゴンとかをガンガン道具的に使いこなすのはわかるんだけど、『家族のためにミニバン』という文脈で市場で高い支持を受けていることがすごく違和感があるということです。

※ ミニバンで全席3点式シートベルトなのは、国産ではトヨタのエスティマ、アルファード&ヴェルファイアくらいしかみつけられなかった。