GX200のボディサイズ GRDとの比較

GX200の気になる点の3点目は、そのボディサイズ、とりわけ厚みに関してである。購入前に実物で確認していたが、GRDではシャツのポケットに入れることができていたことが、GX200では明らかに無理となってしまった。この違いは、個人的にはすごく大きな問題で、散歩時にポケットにしのばせておいて気の向くまま取りだして撮影する、といったことができなくなってしまった。首から下げるのも何かしっくりこず、仕方ないのでいまのところはバッグに入れて持ち運んでいる。

厚みの具体的な違いを数値で把握しようと、リコーWEBサイトで確認することにした。すると、GX200が111.6mm(W)×58.0mm(H)×25.0mm(D)※突起部含まず、に対して、GRDは107.0mm(W)×25.0mm(D)×58.0mm(H) ※突起部含まず、となっている。

ん?どういうことだ?厚みが同じ?
そんなわけないだろ、明らかに厚みが違うぞ!ということで実測してみた。
なお、GX200はレンズキャップがついた状態での厚みであり、GRDはグリップ部分の厚みと、要は最大の厚み部分を測った結果である。これは、つまりポケットやカバンに収納する状態での厚みが実際にどれくらいかを知るために、最大の厚みを知るために測ったということだ。
結果は、GX200は約41mm、GRDが約28mmとなった。(※GX200はキャップなしだと約37mm)

おいおいリコーよ、都合のいい表記してんじゃねーよ。『突起部含まず』の厚みとする意味はなぜ? 例えば、車では車幅について、きっちりとサイドミラーも含めた最大幅で表記している。立体駐車場のにような車幅に制約のある駐車場では、ミラーなどの『突起部』も含めた車幅によって駐車可能かどうかが分かれるためである。一方で、『コンパクト』カメラで、わざわざ誤認させるような表記(より小さくみせる)としているのは、リコーの何らかの意図を感じざるをえない。

そもそも『突起部』の定義が何なのかが明示されていないことも不思議である。25mmということは、GX200ではグリップ部分(アップダウンダイヤル含む)やレンズ部分、そしてフラッシュ部分などを含めていないということだ。ということは、『突起部』はカメラの機能として欠くことのできない部分を無視して、一方では最薄部でもないという何だかよくわからない厚みが25mmということである。

ちなみに、GRD
のプレスリリースではわざわざ『薄型』を強調しており、何だかなーという感じ。以下引用
「RICOH GR DIGITAL Ⅱ」(2007年11月発売)は、「RICOH GR DIGITAL」(2005年10月発売)のシリーズ機です。1996年に発売され、優れた画質で高い評価をいただいたコンパクトフィルムカメラ「GRシリーズ」のコンセプトを継承した高画質コンパクトデジタルカメラです。プロフェッショナルの方にもご満足いただける描写性能を、厚さ25mmという薄型・コンパクトボディに凝縮し、発売以来プロカメラマンやハイアマチュアの方々をはじめとして、幅広いお客様にご好評いただいています。

.....とまあどうでもいいことに長々と言及したが、そもそもGRDでもGX200でも見かけのサイズ表記でごまかされるような人をターゲットとしていないはずなので、疑問だけがますますふくらんでしまう梅雨の夜であった。

なお、上記ピンぼけ写真はX02NKでのもの