GX200 キャップ問題

GX200のいくつかある問題点のなかで、レンズキャップについてはどうしても納得できない。もちろんキャップそのものは仕方がないし、購入前から覚悟していた。しかしながら、問題はキャップをしたま状態で電源が入ってしまったときに、レンズが伸びようとしてしまうことである。これは場合によっては故障の原因となりかねず心配している。

ある人はこう言うかもしれない、「レンズキャップのことはわかってるのだから、GX200を操作するときには気をつければいい」。でもそうじゃないんだよね問題は。自分だけが使う場合は意識すれば大丈夫なんだろうけど、撮影後にキャップをした状態で、自分以外の誰か(たとえば家族、たとえば恋人、たとえば友人、たとえば同僚etc.)が撮影した画像を見ることはよくある状況だが、その時に悲劇はおきるのである。

画像再生のボタンを押せば自動的に電源が入り再生がスタートするが、レンズはまだ出てこない。しかし、見終わった後にどれだけの人が「電源ボタンを押してパワーオフ」をしてくれるだろうか? 電源の入れられる再生ボタンで、パワーオフができると考えるのが普通の感覚じゃないか? だが、実際にそうしてしまうと無情にもレンズが伸びようと一生懸命キャップの下でウィーンと音を立て負荷がかかった状態となる。そして、少ししてから液晶画面に警告が出て、レンズが少し伸びかけのままの状態でストップしてしまうのである。

結果として、あわててキャップをはずすと、伸びかけ途中のレンズが勢いよくニョキっと出てくるのである。これが何度も起きるとレンズユニットの故障につながらないとは到底思えないのだが、実際のところどうなのだろうか? たとえば、GX200同様にレンズキャップのあるLUMIX LX1では、キャップをしたまま電源を入れると、液晶に警告表示が出てレンズは伸び出てこない。表示のみで、実際に伸びようとすることで負荷がかかることは一切起きない。

以前にも述べたが、カメラを銀塩カメラの延長線上でとらえるか、デジタルの新たなコミュニケーションツールととらえるかは、人によって様々である。もしかすると、このことはメーカーにも当てはまるのかもしれない。つまり、カメラなんだから(精密機械だから)、説明書を読んで大切に使ってもらえるだろうという前提と、携帯電話のように適当な使われ方がされるのでこわされないような工夫が必要だろうという前提、の違いがあるのではないか?

そういう意味では、銀塩カメラを製造していたリコーと家電メーカーのパナソニックとで、レンズキャップ一つとっても、想定されるトラブルへのアプローチに大きな違いがあることは理解できなくもない。だからリコーの解決策が、自動開閉キャップという極めてカメラ的な発想で対策したのかもしれない。

というわけで、あのちょっと独特なキャップを購入するか悩んでます。アレをつけるのって、なんか気合いが入ってるみたいで、へなちょこ写真しか撮れない自分にはちょっと恥ずかしいんだよね。(^^)