候補機種検討中その2
自分がデジカメをどのようにとらえているかについて見解を述べてみたい。
インターネットで『デジカメ 画質』などと検索すると、様々なサイトで機種ごとの分析や詳細な知識などが紹介されている。画素数や階調、解像度、ノイズなど画像比較をしているサイトなどはみているととても面白い。
デジカメ買い替えにむけて、いろいろなサイトをみてみたが、あらためて感じたのはデジカメは銀塩カメラとは決定的に異なっているのに、その違いがあまり理解されず同じ文脈で語られるケースが余りにも多いということである。
デジカメを、1.銀塩カメラのデジタル化とみるか、2.コミュニケーションのツールとみるか、そのアプローチによってまったく違ったものとなる。あまりにも評価の軸が異なるので、両者のギャップは埋まりそうにない、というか埋める必要もないけど。
銀塩カメラをルーツに持つ人たちにとっては、デジカメは画質や性能、カメラとしての完成度を重視しているのに対し、携帯電話のカメラ機能で急増したデジカメの新しい顧客は、携帯メールで写真を送るといったコミュニケーションツールとして活用している。後者の人たちには、顔認識AFや笑顔認識ショット、美顔機能が強い訴求力となっているのは容易に想像できる。観光地や結婚式で使用しているデジカメや携帯でどっち系かわかるのが個人的なツボだったりする。
だからといって、自分も含めカメラ好きな人たちがデジカメの新製品(特にコンパクトデジカメ)が出た時に、その機種のポジショニングから、自分には関係のない機種だと思ってしまうとそれはもったいのないことかもしれない。なぜならば、成熟市場となったデジカメ市場は、コア機能(画質など)に従来のような大きな違いがない(というか大きな違いがあれば成熟市場とはならないが)ため、付加価値の差異が重要となっているからである。
それぞれのコア機能以外に「売り」としているのは何なのかを見極めて、楽しそうなら買ってみる方がハッピーなのかもしれない。まあ実際に価格も安くなっているし。
機種候補を絞り込むのにはそんな視点も必要かなと思ってます。
写真はソニーのL1というオモチャカメラによる数年前の写真
※参考
カメラの仕組みや解像度など専門的な情報はこのサイトを参照したり、
デジカメについてはこんなサイトを参考にした。